常連凄腕様の力作です。
6N6P 6Н6П シングルPPアンプ
思わずニタッっとしちゃいますね。
6N1Pで初段とPK分割、6N6Pで自己バイアスシングルppの構成です。
初段は23Pも使えるし1P系もつかえ音を楽しめますね。
こんな可愛く組まれたんですね。
でもそこはH氏6N6Pの大食漢はよくご存じで・・トランスは強力ですね。
音の良いこともこんな所からも伺えます。
1本でPPにして2本かぁ〜意地悪2本提供は作戦失敗でした。
でもその後も球を始め色々と怪しいの買ってもらっちゃいました。(悪徳商法成功)
ベンチで一際良い音出したことが解っているので製作も楽しいでしょうね。
ロシアの怪しいメタコン?も使っていただいてます。
「貰ったロシア球だけでアンプを作ろうプロジェクト」何てご自分で言ってましたけど
怪しい球は勿論怪しいアイテム沢山買ってもらってます・けど・・
ワイヤリングを一部変更
最大出力 1.2W
残留雑音 R 0.03mV〜
L 0.14mV〜
DF(8Ω負荷) 9.2
左はトランス直近ですからちょっと数値が悪くなりますがノイズは全く聞こえません。
内部抵抗の低い6Pの面目躍如です。DF9.2って凄いですね。
周波数特性、パスコンの後で測ったPK分割後の波形(Rchのみ)
100Hz、1kHz、10kHzの矩形波と出力波形(Rchのみ)もご提供頂きました。
PK分割後の波形
1kHzの矩形波と出力波形
10kHzの矩形波と出力波形
100Hzの矩形波と出力波形
845ppツインモノの間に納まった6P-pp メインアンプにはさまれた6N6SEPP
その後修正図面をご提供いただきました!!
差し換えてあります。
特性グラフもいただき追加いたしました。
設計制作者H氏のコメントです。
製作時のヒントも埋め込まれているような。。。これも職業柄・・
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6N6Pは175V・15mA/ユニットという至って控えめな動作です。Ep-Ipグラフを眺
め、手持ちのOPTが1次8kであることから、負荷2kのラインを「えいやっ」と引
いてそれっきりです。PTも手持ちのKmB100F2で行くつもりでしたから、電圧が
低めなのは幸いです。もっとも私の力量では、電圧電流を上げ、P損ギリギリ
までフルスイングさせることは無理ですが。
初段とPK分割段は、中林歩氏が『真空管アンプの「しくみ」と「基本」』で発
表された6DJ8による回路に全面的に依拠しています。とはいえ、球露屋さんか
ら買った23Pと(貰った)1Pと、新旧各社の6DJ8(6922)を並べて実験してみる
と、今回の使い方では、6N1Pと6DJ8ではμとrpがかなり違い、部分的に定数を
いじらないと上手くバランスしないことが分かりました。しかも出力段で動作
点を175Vに設定したため、初段、PK分割段の電圧も、中林氏の設計(250V)のま
までいくことができません。
結局、初段・PK分割段に185V、出力段に175Vという変則的な電圧配分で、かな
り苦しい動作となりました。低めの電圧に合うよう定数を変え、ネットで入手
できたデータから、6N1Pのμとrpについて最大値と最小値を推測。中林氏の著
書に従い、初段の負荷を計算したところ、得られた数値のほぼ最大値でPKのバ
ランスが取れました。
ところが、バランスは取れても初段のRkが小さく、バイアスが浅すぎて使い物
になりません。試行錯誤の果てに、中林氏の設計に近い数値でギリギリ使える
状態まで行き着いたというところです。
電源は、手持ちのパワートランジスタ1本でリップフィルタを組み、元々低い
電圧を更に低下させないよう、ちょっとだけ工夫しました。
負帰還ですが、元々たいしたゲインもないミニワットですから僅かしかか掛け
ていないのですが、オシロの波形を見る限り、入力電圧を上げていくと(居間
で音楽を聴くにはうるさいと感じるくらいで)高域に暴れが出ているようです。
LTspiceでシミュレートしてみると、Rnfb(470Ω)に0.001〜0.002μFくら
いを抱かせてやると治りそうです。手持ちに適当なコンデンサがないので、こ
れは宿題です。
なお、今のところ、6N1Pでも6DJ8でもPKバランスの取れた状態で動作していま
す。ただμとrpの違いから特に初段にかかる電圧が変わり、動作点が変わりま
すから、音にも当然変化が出て楽しめます。いい加減な自作ですが怪我の功名
でした。
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その後どういう訳か・・球露屋がお借りしちゃってます。
トランスがしっかりしているので重たいけど凄くコンパクトです。
VR最大にしておいてEAR834Lの出力を注入
平面バッフルスピーカーを十分ならしています。
明るい澄んだ音で力強さも感じる小さくても力持ちアンプです。
ノイズ無く静か2連VRのお陰で手間無し管球アンプ、音は上級。
序でに球のエージングまでしちゃいましょ。
コンパクトでお手軽管球アンプといえますが試作〜実験の苦労を知ってる
球露屋はお手軽とは言えません、詰めた回路図もご提供いただいています。
ボワーッとした呆けた音を真空管の音と思っている方はこのアンプの音聞くと
驚きがあると思います、それにロシアの球の特徴も十分出てるハッキリシャキッと
したアンプです、その後色々な入力を入れて遊んだことは言うまでもなく・・
反転出力してるのでピンジャックが逆ですけど無視してください。
毎回”こんなの作ったよ”的に資料等を惜しげもなく提供いただいています。
その中でも手応えがあった様に球露屋感じました。
これ凄く良いみたいですよ!!
当然自己責任ですがシングルPP皆様も如何ですか!?
制作者H氏の貴重な資料ご提供心より感謝いたします。
回路図や定数はご自由に参考にしてください。
そんな太っ腹で気持ちの余裕な皆様に支えられ
球露屋大きくなろうとしています(まだ自転車)
まだまだ続きます・・・
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